排卵障害

排卵障害には主に4つの原因があげられます。

①ホルモンバランスの乱れ
 排卵に関与するホルモン、
 ●FSH(卵胞刺激ホルモン)
 ●LH(黄体化ホルモン)
 の低下によって排卵が起きにくい状態になります。
 ダイエットによる過剰な体重減少などやストレスの蓄積に
 よってもホルモンバランスの乱れの原因になります。

②高プロラクチン血症
 プロラクチンは産後に多く分泌される乳汁の分泌を促す
 ホルモンです。授乳中に次の妊娠が起こらないように、
 排卵を抑制する働きがあります。
 胃潰瘍や精神疾患の薬の副作用でプロラクチンの値が上がる
 ことがあります。また甲状腺機能低下症も原因になることが
 あります。

③多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそう症候群)
 卵巣内にたくさんの風船のようなものができてしまい、正常な
 卵子を作ることができない状態になります。排卵誘発剤が効果
 的な場合もありますが、薬で排卵が困難な場合には、腹腔鏡手術で
 卵巣表面に穴を開け、排卵を起こしやすくする処置を行うことも
 あります。

④卵巣不全
 卵子が40歳手前でほとんど無くなってしまい、排卵が
 おこらなくなった状態です。
 女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを周期的に
 服用する「カフマン療法」を行うと排卵することがありますが
 妊娠につなげるの非常に難しい状態です。