卵管障害とは?

卵管障害とは、卵子と精子が通る道が、塞がってしまっている状態の事です。
卵管が塞がっていては、いくらタイミングをとっても精子と卵子が出会う事はないですから
無駄な努力になってしまう場合があります。卵管の詰まりは子宮卵管造影検査というものでわかりますから、不妊でお悩みの方は必ず受けておいた方がいい検査です。

卵管が詰まってしまう原因として
●クラミジアなどの感染症による卵管やお腹の中の炎症
●お腹の中の手術による卵管周囲の癒着
●子宮内膜症による癒着
があげられます。

以前は、卵管の閉塞は手術が有効な方法でしたが
手術後にまた癒着してしまう場合も多く、現在では体外受精の技術が広まり、
ほとんど行われなくなってきています。

画像の説明
MEDIC MEDIA 病気が見える9より

検査は、
●子宮卵管造影検査
●卵管通気検査
●卵管通水検査
があります。

子宮卵管造影検査は、子宮に細長いカテーテルを入れて、
造影剤を注入してその造影剤が子宮から卵管を通りお腹の
中に流れていく様子をレントゲンで観察する方法です。

この方法は、卵管のつまり具合がわかるだけでなく、子宮の
中の癒着や卵管の出口周囲の癒着状態もわかります。

この検査で、狭かった卵管が広がる場合もある!

造影剤を流しこむ時に、圧がかかるのでその圧によって
狭かった卵管が広がり、通りが良くなる効果も期待できます。

卵管通気検査や通水検査は、子宮内にカテーテルを入れて、
造影剤の代わりに二酸化炭素や水を注入してその通り具合を
調べる検査です。造影剤検査よりは精度は落ちます。