不妊症の施術例⑧

症例24 多嚢胞性卵巣症候群・人工授精で妊娠!

【患 者】豊岡市 31歳 パート

【来 院】平成31年1月

【状 態】
◆不妊歴  2年半

◆検査状況 
・多嚢胞性卵巣症候群(排卵障害)
・精子数少ない 運動率も悪い

◆生理の状態
・生理周期  不定期 薬を使って1ヶ月
・痛み    ほとんど気にならない(鎮痛剤なし)
・基礎体温  1相

◆体の状態
・便通良い
・小便回数 6〜8回
・足の冷え
・肩こり

◆習慣
・朝食あり 夕食18時頃 おやつ ほとんど食べない
・睡眠 1時〜7時 あまり眠れない
・ストレッチを毎日に欠かさずやっている

◆サプリ
・なし

多嚢胞性卵巣症候群

【病院での治療経過】
タイミング法 7回
人工授精 2回

【施術内容と経過】 
 不妊歴2年半。多嚢胞性卵巣症候群のため、排卵がスムーズに行えない。ホルモン剤を使えば卵胞は発育するが、反応も悪いし、あまり刺激が強すぎると卵巣が腫れ卵巣機能の低下が起こる。精子の状態もあまり良くないことから、現状では妊娠は難しく体外受精を検討されていた。初回の体チェックでは足全体の冷え、肩こり、背中の硬さが目立った。また夜に眠れないということで、自立神経のバランスも崩れていると考えた。自立神経バランス調整中心で施術を進めていくと、徐々に背中の固さや冷えが改善していった。また生理周期も32周期位で安定し始めた。家でのセルフケアとしてお灸や腹式呼吸も取り入れてもらった。当院に通い始めて半年後、4度目の人工授精で妊娠にいたった。

【施術内容】・瘀血・子宮・卵巣施術・整体首肩施術・足首お灸・自立神経調整

【考 察】

 多嚢胞性症候群に加えて、精子の状態が悪かったので、正直体外受精に進んだ方が結果が早く出るのではないかと考えていました。夜眠れない、冷え性は自立神経症状のサインです。また背中もパンパンに張っていたのでかなり交感神経の緊張状態だったことがわかりました。不妊症の方は背中がパンパンで冷え性の方が多く、がんばり屋さんが多い印象です。妊娠は副交感神経が優位になった方が成立しやすいので、いかにリラックスできる体にしていくかがポイントになってきます。リラックスできる体づくりとして、家でできるエクササイズは腹式呼吸が有効です。今回は体が交感神経優位の状態から自律神経のバランスも良くなり妊娠しやすい体に変化したことで結果が出たと考えています。

■症例23 1回目の人工授精で妊娠!

【患 者】豊岡市 35歳 会社員

【来 院】平成29年11月

【状 態】
◆不妊歴  2年4ヶ月
◆検査状況 
・血液検査異常なし
・子宮鏡検査以上なし
・卵管造影問題無し
・精子運動率10%以下

◆生理の状態
・生理周期  28日
・痛み    ほとんど気にならない(鎮痛剤なし)
・基礎体温  2層
◆体の状態
・便通良い
・小便回数 5回
・お腹が冷える
・たまに背中が痛くなり目が覚める時がある
◆習慣
・朝食あり 夕食20時頃 おやつ 甘いものが好き
・睡眠 12時〜7時
・運動しない
◆サプリ
・葉酸

画像の説明

【病院での治療経過】
タイミング法2〜3回
人工授精 1回

【施術内容と経過】 
 不妊歴2年4ヶ月。病院での検査では精子の運動率が悪い。本人の問題は特になし。これまで病院でのタイミング指導を受けるが数回で行かなくなった。初回の体チェックでは足全体の冷えが目立ち、背中や首の固さが目立っていた。足全体の冷えは本人はあまり自覚がなかった。上半身に気が多く、下半身は気が少なく、上下のバランスが悪い状態だったので下半身はお灸を使い気を巡らせ、また日常では歩くことを勧めた。上半身は頭から気が抜けるように施術を繰り返した。途中から腎臓の反応も出始めたので腎臓の施術をプラスした。3ヶ月を過ぎると上下のバランスが整い始めたので人工授精をされて妊娠に至った。

【施術内容】・瘀血・子宮・卵巣施術・整体首肩施術・足首お灸

【考 察】 
 不妊歴は長かったですが、なかなか次のステップに行くのに決心がつかない状態でした。
検査の結果も精子の状態があまり良くないという以外は異常なし。しかし体の状態としたら上と下のバランスが悪いという状態でした。特に妊娠には下半身に気が充実している状態が望ましいのでそこを重点的に施術を重ねました。そのバランスが崩れる要因としては、目の使いすぎ(スマホ、パソコン)、手の使いすぎにより頭や上半身に気がのぼり、また下半身はほとんど運動しないのでどんどん気が不足状態になります。普段足を使うこと(散歩、ウォーキング)などを日課とすることは非常に大事なことです。偏った体の使いすぎで、上半身下半身のバランスが崩れるので注意したほうが良いです。

症例22 不妊歴7年が半年で自然妊娠!

【患 者】豊岡市 34歳 会社員

【来 院】平成29年12月

【状 態】
◆不妊歴  7年
◆検査状況 
・血液検査異常なし
・フーナーテスト 良好
・精子は異常なし

◆生理の状態
・生理周期  28日
・痛み    ほとんど気にならない(鎮痛剤なし)
・基礎体温バラバラ
◆体の状態
・便通良い
・小便回数 少ない
・腰痛
◆習慣
・朝食あり 夕食19時頃
・睡眠 10時〜6時
・運動 なし
◆サプリ
・ビタミンE、葉酸

画像の説明

【病院での治療経過】
タイミング法5回
人工授精3回

【施術内容と経過】 
 不妊歴7年。病院での検査では特に異常なし。子宮内膜が少し薄いと言われる。1月より病院でのタイミング指導を開始。5回行うが結果が出ずステップアップ。人工授精は3回行うが結果が出ず。体外受精は考えておらずどうしようか悩んでいたときに地域情報誌の「DROP」で当院を知り来院される。初回のからだチェック時の状態は足(膝周り)が冷たいのと、腹診で圧痛は無かったがお腹全体の固さがあった。背中の固さと頚椎1番の固さが目立ち、交感神経が緊張気味だった。すぐにのぼせるような状態。セルフケアとしてお灸とお水を1リットル。あと腹式呼吸をして頂いた。3ヶ月を過ぎた頃徐々にお腹の固まりや背中のが柔らかくなっていき、交感神経の緊張も和らいでいった。その後「妊娠しました!」とご報告を頂いた。

【施術内容】・瘀血・子宮・卵巣施術・整体(股関節)・腹式呼吸・背中お灸

【考 察】 
 不妊歴7年。なかなか結果が出ない中で病院を受診され、タイミング人工授精を行うが結果が出ませんでした。ホルモン値も悪くなく、精子も良好。フーナーテストも問題なしということで病院的にはお手上げのパターンです。なぜなら原因がわからないから。でも鍼灸や整体をすることによって妊娠されたので結果論ですが、卵子の質が良くなかったと考えられます。本人は気づいていませんでしたが、体の状態は良くはありませんでした。
背中の固さ・お腹の固さ・足の冷たさ・のぼせやすいという状態を考えると自律神経のバランスが崩れている状態で交感神経がかなり優位な状態と考えられます。交感神経が緊張状態だと常に戦闘状態でリラックスモードに切り替わりません。リラックスモードは副交感神経が担当。妊娠は副交感神経にしっかり切り替わることができなければ難しいです。交感神経と副股間神経がしっかり切り替わる体が理想です。不妊歴は7年と長かったですが、半年もかからずに結果が出たことは自律神経バランスが影響していることの確信を持てた症例でした。

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Tag: 不妊症
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