開院した理由

私が治療家になったきっかけ・・・

もともとこの世界に興味があった、もしくは
過去にケガをして治療して治してもらった経験から
治療の世界に入ったという治療家の方が多いと思いますが、

私の場合は・・・

この世界に入りたいと考えた事もありませんでしたし、
まさか自分がこの世界に入るとは夢にも思いませんでした。

今振り返って考えてみると、すごく不思議に思うのですが、
自然と導かれるように治療家になったというのが
自分の中では一番しっくりくる理由ではないかなと思っています。

きっかけは、あまりはっきりした感じではなかったですが、
今では本当にこの仕事につけて良かった思っています。
とてもやりがいを感じていますし、そしてこの仕事に誇りを持っています。

しかし、このように思えるようになるまでは少し時間がかかりました。

つらい大阪治療院時代

この世界に入って間もない頃、
私は大阪の治療院で働き始めました。

当然のことながら、最初は患者さんに触らせて
もらうことは出来ず、数か月間はひたすら
電気を当てる仕事と雑用をしていました。

徐々に患者さんに触らせて頂くように
なりましたが、私が担当する患者さんは
不満そうな顔で帰られることが多く、

次に来られた時は、

「他の先生にしてほしい」
「余計に痛くなったわ」

といわれる始末。

修行時代というものは、甘くないと自覚していた
つもりではいましたが、当時は、精神的弱かった
せいもあり本当に毎日仕事に行くのが嫌になり、
精神的につらく落ち込む時期がありました。

この頃の私は、投げやりになりやる気も向上心もなく、
ただ漠然と1日1日を過ごしている状態でした。

「こんなはずじゃない・・・。」

悔しくて苦しくてそんな日々が続きましたが、
まわりの方に支えられたり、先輩の手技を教わったりしながら、
少しずつ前に進んでいきました。

転機が訪れる・・・

働き始めて、1年が過ぎた頃の事です。

ある80歳過ぎのおばあちゃんの治療を担当し、
それが終わった後、一言

「楽になったー、ありがとう」

と、初めて感謝の言葉をかけていただいたのです。

私にとっては衝撃的でした。

うれしくてうれしくてたまりませんでした。

今までの苦労が報われた感じでした。

それと同時に治療家としての自覚が芽生えた瞬間でした。

それからもっと楽になってもらいたい、
もっと笑顔になってもらいたい、
そういう気持ちが一段と強くなりました。

そのことがきっかけで、それまで以上に勉強し、
また技術の勉強会にも積極的に参加するようになりました。

そして治療の幅を広げるために、鍼灸の資格を取るために
働きながら3年間夜間の学校に通うようになりました。

鍼灸学校時代は、朝から夕方の5時まで働いて、
その後学校に行き夜の9時まで学校で勉強しました。

月曜日から土曜日までこの繰り返しで、
すごくハードな生活でしたが、体調を崩すことなく
無事に充実した3年間過ごすことができ、
国家試験にも通り、免許を取得することができました。

こうして大阪の治療院で8年間、
のべ30,000人の患者さんの体を触り、
いろいろと勉強させて頂き、またたくさんの経験を
積ませていただいたおかげで、今では自分の治療に
自信をもって患者さんに提供させて頂けるようになりました。

そして、多くの患者さんに喜んでいただけることが
できるようになりました。

地元で開業した理由は・・・

2010年には地元に帰り、高齢者向けの出張専門の
治療院を開業しました。

地元で開院したきっかけ・・・

大阪の治療院で働いている時に、治療院に通われている
60代の女性の方からこんなお話をお聞きしました。

「私の母は、出石で一人暮らしをしているけど、
最近足や腰が弱ってきていて、一人でまわりの事が
出来なくなってきているので、1か月に1回、1週間ほど
実家に帰って母の世話をしています。大阪から特急と
バスを乗り継いで毎月通っています。私の体もヘトヘトです。」

その方は、家族もおられるので家の事もしないといけないし、
ましてやお母さんの世話までもしなければなりません。
体に疲れが出るのも当然です。

たまたま実家が出石の方だったので、話された内容は
すごく印象に残っています。

こういう話を実際にお聞きして、思ったことは、

「このような方はきっとたくさんいらっしゃるんだろうな」
「このような状況を少しでも変えれたらな」

ということです。

都会は、治療院が多く、交通の便も良いため
高齢者の方でも通いやすい。
また出張治療をしてくれるところもたくさんある。

私の田舎はどうか・・・

治療院も少なく、交通の便も悪いため通いたくても
通うことができない人がたくさんいる。

なので、どんどん症状が悪化して、動けなくなってくる。

動けなくなると、本人はもちろん家族にも負担がかかってくる。

最悪は共倒れになる・・・。

そういう状況にならないよう、私の田舎の通いたくても
通えない高齢者の方をサポートして、寝たきりや介護を
必要としない方を一人でも多く増やすような治療をしたいと決心しました。

日々の治療で感じる事は・・・

出石に帰ってきて3年・・・日々の治療で感じる事

それは普段の定期的な体のケアの重要性を
もっと知って頂きたいということです。

その理由は、年を重ねてだんだんと症状が重くなった場合、
正直改善にかなりの時間がかかってしまったり、
改善が難しかったり、良くならないケースもあります。

これは私の力不足もあるのですが、やはり健康でずっと
生き生きとした生活を送るには、日々の体のケアや
運動が必要なんです。

生活が便利になった反面、人間は体を動かす機会が
昔に比べてぐっと少なくなりました。
それに伴い、多くの方が色々な症状で苦しんでおられます。
だからこそ現代人は、体のケアや運動が大事なんです。

若い人もお年寄りもすべての年代の方に
その重要性を知って頂きたいのです。
普段から自分の体のケアや運動を意識することで、
未然に防ぐことができるものはたくさんあるからです。

寝たきりや介護がいらず、何歳になっても元気ぴんぴんな方を
増やすことが私の使命だと感じています。

このような現状を変えるために・・・

このような現状を少しでも変えるために、
地域のみなさんに健康情報をお届けしようと

「建康サポート通信」
というニュースレターを月一回発行することにしました。

また健康教室を開催して生活習慣の改善、運動の仕方、
簡単な体操の紹介など健康に役立つ情報を皆さんに伝えていきます。

あとは行動あるのみ

・少しでも痛みや不快な症状を改善したい
・運動したいんだけど、やり方がわからない
・ずっと人生を楽しみたい
・健康には興味あるんだけど、何から始めたらいいのかわからない

と、
お考えの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。

少しの知識と少しの行動があれば、体は変わります。

私と一緒に、人生を楽しめる体を作っていきましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。