肩こりと呼吸の関係

肩こりと呼吸の関係は、関係がないようで結構深く
つながっています。

呼吸をする時は、胸郭が広がったり狭くなったりします。
胸が広がるときに、肺の中に酸素がたくさん取り込まれます。
その胸の広がりが悪い状態だと、肩こりに影響してしまいます。

一度深呼吸してみましょう。

その時に、胸の広がりをしっかり意識してみてください。
あまり動きを感じられない人は、胸郭の固さがみられます。

胸郭が固く、胸が広がりにくい状態だと肩こり以外にも
影響があらわれます。

例えば、

  • 太りやすくなった
  • 疲れやすい
  • 腰痛がひどい
  • 手がしびれだした
  • 不眠

など様々な症状に影響しています。

では、肩こりと呼吸についてもう少し詳しく
説明していきましょう。

胸郭が動きにくい状態になると、人間のからだは
どこかを使ってその動きにくさをフォローします。

そのフォローしている筋肉が、首の横の斜角筋と
呼ばれる筋肉です。胸郭の動きが悪いために、必死に
サポートして頑張ってくれています。

でも最初はいいですが、その斜角筋も疲れて、固く
なってきます。固くなると筋肉が縮むので、お隣の
肩こりの筋肉と呼ばれる僧帽筋や肩甲挙筋が引っ張られて
しまい肩こりを感じるようになってしまいます。

首横の斜角筋を触ってみると、本来ならフワフワ柔らかい
感じがするのが、鉄みたいにカチカチに固まっています。

そして、この筋肉の下には、腕に伸びる神経の束が
あるので圧迫を受けて、痺れ等の症状も出る原因と
なります。

この場合の肩こりは、肩を揉んでも解決しません。
首横の筋肉をほぐすと多少楽にはなりますが、根本的な
解決には至りません。

根本的な治療方法は、呼吸改善です。
胸郭が動きにくくなって、他の筋肉にも影響を及ぼして
いるのでしっかり胸郭が動けるように、調整する必要が
あります。

また胸郭が動きにくくなる要因として、

  • パソコンを仕事で使っている
  • 猫背
  • 運動不足
  • 骨盤のねじれ
  • お酒の飲みすぎで肝臓に負担をかける
  • 食べ過ぎで胃に負担をかける

が挙げられます。

肩こりで長年お悩みの方、もしかしたら
胸郭の動きにくさが原因かもしれません。