不妊症の施術例⑥

症例18 生理不順 自然妊娠 豊岡市 35歳

【患 者】
豊岡市 35歳 女性 会社員

【来 院】
平成29年6月

【状 態】
 結婚後1年経過して、子供がなかなか授からないため産婦人科に通院。
検査結果は、黄体機能不全。旦那さんの奇形精子あり。半年間、排卵誘発剤を使ったタイミング療法を継続。その後妊娠するも6週目で流産。その後は、2年ほど通院せずに自然妊娠を希望するもなかなか結果が出ない。生理周期が28日〜42日と安定せず。体重も以前より20キロ増加。

画像の説明

【随伴症状】
肩こり
疲れやすい
下半身が重たい

【施術内容と経過】
 初診の段階では、まず生理周期が安定していなかったのと、体全体の筋肉がこわばって血流が悪くなっていた。また一日のトイレの回数が5回程度と少なかった。またお腹の反応点は瘀血反応、下腹部の冷え、胃の圧痛が顕著にみられた。最初は生理周期を整えていくことを目標に施術を継続。同時に整体も加えて全身の血流改善を試みた。治療を継続していくうちに生理周期が徐々に整っていった。
37周期→29周期→33周期→32周期→37周期→29周期→28日周期。
施術を始めて4周期目位から基礎体温も整ってきた。そして脈の状態も良くなり、いつ妊娠してもおかしくない体の状態に近づいてきた。そして施術開始して約半年、自然妊娠に至った。

【施術内容】
・瘀血施術
・子宮・卵巣施術
・整体
以下家でのセルフ
・水飲み
・妊活エクササイズ
・お灸

【考 察】
 最初は、生理周期の乱れがあったのでタイミングも取りづらい状態だった。また体の状態も運動でバドミントンをされている割には、すごく全身が固く血流が悪い状態だったので、それを第1に改善できるように施術を組み立てていった。黄体機能不全でもしっかりと体を整えて、全身の血流をよくすると良い状態の卵子が育つ。排卵後もしっかり黄体ホルモンを分泌できるようになることが、基礎体温表の変化から読み取れた。また家での宿題もしっかりとやってきて頂いていたので、そのことも必ず妊娠に繋がっている。

症例17 二人目不妊 体外受精 宮津市 39歳

【患 者】
宮津市 39歳 女性 保育士

【来 院】
平成29年8月

【状 態】
 1人目を出産後、2人目を希望するがなかなか結果がでない。卵管も詰まり気味で、AMHも0.12とかなり低く、早く閉経しそうと言われる。このような状態なので、少しでも早く結果を出したいということで、体外受精を決断。神戸のクリニックに通われている時に、併設している鍼灸院を見て、こちらでも不妊症に対応した鍼灸院を検索され、宮津市から通われる。

画像の説明

【随伴症状】
頭痛
肩こり
疲れやすい

【治療内容と経過】
 体外受精の移植直後に来院いただいたので、施術としては着床しやすいように鍼灸でサポートするようにした。判定までそのような施術を続け、陽性反応が出てからは妊娠維持できるような施術に切り替えた。早い段階からつわりが出はじめ、しんどそうな時もあったが、つわりを抑える治療も加え12週を過ぎた頃から徐々に軽減していった。無事に安定期に入られたので施術を終了した。

【治療内容】
・着床サポート治療
・妊娠維持サポート治療
・つわり軽減治療

【考 察】
 AMH0.12とかなり低いので、早めに体外受精に踏み切ったのが良かったと思います。また移植直後に鍼灸をおこない着床をサポートできたのも良かったと思います。体外受精直後に鍼灸を併用することで着床率は1.61倍になると言われています。この数字はかなり大きいです。またつわりも鍼灸によって軽減できます。体に負担をかけず、妊娠やつわりをサポートできる鍼灸は本当に素晴らしいです。もっとたくさんの方に知って頂きたいと感じています。

症例16 多のう胞性卵巣 自然妊娠 豊岡市 30歳

【患 者】
豊岡市 30歳 女性 

【来 院】
平成28年7月

【状 態】
去年の夏に自然妊娠するが、9Wで流産。6年前に多嚢胞性卵巣症候群と診断。排卵誘発剤を1ヶ月服用するが体に合わずやめる。生理周期は30日。生理痛がかなりきつい。生理時には毎回レバーのような固まりがある。旦那様の仕事は不規則。缶コーヒーが大好きで、お菓子、カップラーメンも好んで食べる。喫煙もあり。

画像の説明

【随伴症状】
頭痛
肩こり
冷え性

【治療内容と経過】
 生理痛や生理時のレバーのような固まりがあり瘀血反応が顕著であった。毎回瘀血治療を中心として治療を継続した。1ヶ月後には、レバーのような固まりは出なくなった。生理痛も緩和された。1日6時間の座り仕事をされておられたので、下半身の循環も低下しており、殿部、下腿の筋肉をゆるめて血液の循環改善を促した。家でも股関節を大きく動かすような運動をやって頂く。旦那さんにも家でお灸をして頂く。治療を開始して3ヶ月過ぎに自然妊娠される。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・副腎(ストレス)治療
・下腿の血流改善

【考 察】
 かなり生理痛がきつかったのと、レバー状の固まりが多かったので瘀血治療を中心とした治療を進めました。日常は仕事が長時間の座り仕事だったので、下半身の循環が悪くなって冷え性やむくみもあり、血流の改善も意識しました。旦那さんの生活習慣も乱れ気味だったので、できるだけ正すようにすることと、自宅でお灸をして頂くようにしました。妊娠は1人ではできないので、女性側が1人頑張っても結果は出ません。旦那さんの生活習慣も精子の状態に関係するので、改善しないといけません。今回はその旦那さんの改善もしっかりとおこなえたので、結果が早くでたのではないかと考えています。

不妊鍼灸をご希望されるなら

不妊鍼灸詳細ページヘ 

関連記事

Tag: 不妊症
a:913 t:2 y:0