不妊症の施術例⑤

■症例15

【患 者】
豊岡市 34歳 女性 看護師

【来 院】
平成28年12月

【状 態】
最近、体の調子が悪いので妊娠するための体づくりをしてきたいと来院。
多嚢胞性卵巣症候群・黄体機能不全もあり、長年生理不順が続いている。20代前半からルトラールを服用して生理周期を調整してきた。20代後半から不妊治療を開始。薬や注射で排卵を促し、人工授精を6回試みるも全て陰性。生理痛もひどく、肩こり、頭痛も頻繁に起こる。
画像の説明

【随伴症状】
頭痛
腰痛
腰痛
冷え性

【治療内容と経過】
 最初は体のアチコチに痛みが出ており、悲鳴を上げている状態だったので、まずは筋緊張を緩めて痛みを軽減させるように整体を中心におこなっていった。3ヶ月継続して来院頂いた時点で初回のような体の状態は改善して、状態は良くなってきた。そして、妊娠力を上げる鍼灸治療を中心におこなうようにした。約6ヶ月後、1回目のタイミング指導で妊娠された。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・副腎(ストレス)治療
・卵巣治療
・猫背矯正

【考 察】
 長年生理不順で病院に通院されて、薬を服用されてきておられました。人工授精も薬を併用されていました。妊娠するための体づくりということで、今の体の状態をリセットする意味でも飲んでおられる薬を全て止めて、体を休める時間を作りましょうという提案をさせて頂き、同時に病院の転院もすすめさせて頂きました。薬の効果は、短期間では副作用はあまり出ないと思いますが、長期間に及ぶ服用は必ず体に影響すると考えています。今回のケースもかなり体調が悪い状態でしたが、薬の服用の中止と病院の転院がうまくいったと考えています。
病院の選択も合う、合わないがありますので、結果がなかなか出ない場合は転院するのも方法だと思います。

■症例14

【患 者】
養父市八鹿町 30歳 女性 会社員

【来 院】
平成29年2月

【状 態】
結婚2年。不妊歴1年。今年に入ってから本格的に不妊治療を始めるために、病院で検査を始めた。検査ではホルモンバランスが悪いのと、多嚢胞性卵巣症候群があり卵胞は大きくなるが、排卵する可能性が少ないことがわかった。卵管造影検査は特に問題ない。生理周期は28日で安定している。基礎体温はギザギザで不安定。生理時はたまにレバー状の塊がある。就寝時間は12時。仕事が休みの日には歩くようにしている。甘いものが大好きで、おやつにはチョコレートをよく食べている。

画像の説明

【随伴症状】
頭痛
腰痛
冷え性

【治療内容と経過】
初診時は、脈の状態が全体的にかなり弱かった。腹診ではお腹の圧痛がたくさんあり、お腹の循環の悪さがかなりあった。内ももの固さもかなり目立ってカチカチの状態だった。治療はまず脈が弱かったので、全体のレベルをあげるようにしていった。そしてお腹の循環を良くするように瘀血治療や副腎治療、腹式呼吸をしてもらった。また生活習慣で就寝時間を早くするようにしてもらい、チョコレートもなるべく食べないように努力してもらった。治療を開始して2周期目で自然妊娠に至った。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・副腎(ストレス)治療
・卵巣治療
・腹式呼吸

【考 察】
多嚢胞性症候群により、排卵ができていないかもしれないという状況での自然妊娠。本当に早くに結果が出て良かったと思います。初診時は脈のレベルが低い状態だったので、全体のレベルをしっかり上げていくように意識して治療を進めました。そしてお腹の循環です。今回は内ももの固さもあったので、その部分もしっかりと緩めていきました。相当痛かったみたいです。それと腹式呼吸でしっかりお腹を動かしていき、ポンプ作用で循環を促しました。生活習慣もとても大事なので、就寝時間、おやつを改めて頂きました。しっかり取り組んで頂いたことで、やっぱり結果がでるのも早いと感じました。あと排卵していない可能性の中での自然妊娠。こういう症例は多嚢胞性卵巣症候群の方にも希望をもたらすものだと思いました。

■症例13


【患 者】
養父市 35歳 会社員

【来 院】
平成27年8月

【状 態】
結婚2年。自然妊娠を望んでいるがなかなか授からない。病院での検査は異常なし。子宮にポリープはあったが除去済。冷え性も無し。生理周期は28日で安定している。生理痛は2日間ほどあり、鎮痛剤を服用。生理時には頭痛も起こる。

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【随伴症状】
生理痛
生理に伴う頭痛

【治療内容と経過】
不妊症の方に多い足の冷えが無かったが、生理痛があったので特にお腹の循環を促す治療を中心に行った。生理も定期的に来ているし、あとは体を整えていけば妊娠力も上がっていくだろうと考えた。しかし半年過ぎた頃から中々結果がが出なかったので、体外受精も視野に入れて検討されたが8ヶ月を過ぎた頃、自然妊娠された。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・副腎(ストレス)治療
・子宮、卵巣治療
・冷え取りお灸

【考 察】
 検査でも異常が無い、体の問題もほとんど無いという状況だったので、鍼灸の効果が出やすいと考え、3ヶ月位で結果が出るんではないかと考えていたが、なかなか出ませんでした。思ったよりお腹、足の血流循環が悪かったと考えてます。3ヶ月を過ぎた頃から、自宅で足にお灸を据えるようにしてもらった所、脈の状態がかなり安定したためその後も継続してお灸を続けてもらいました。今回は冷え性の自覚症状が無かったために、足の循環を促す治療をあまりしませんでしたが、最初からきっちりと取り入れたらもっと早く結果が出ていたと考えられます。体外受精も視野に入れられていた直後の妊娠だったので、自然妊娠できて本当に良かった思ってます。

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Tag: 不妊症
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