不妊症の施術例②

症例4 多嚢胞性卵巣症候群 朝来市 40歳

【患 者】
40歳 女性

【来 院】
平成27年7月

【状 態】
結婚5年目。
4年間子宝に恵まれず、去年から地元の病院にて1年間タイミング指導を受ける。タイミング法ではホルモン剤を使っていない。また不妊検査はやっていない。今年の5月から神戸のクリニックに通い始める。不妊検査では、卵管がかなり通りが悪い状態。男性ホルモンが多いので、ホルモンバランスの改善が少しでもできたらという動機で来院。最近、子宮内のポリープ切除。今度は体外受精にステップアップする。

画像の説明

【随伴症状】
手足の冷え
多嚢胞性卵巣症候群
チョコレート嚢胞

【治療内容と経過】
脈状は、かなり弱々しい。病院の検査で自然妊娠がしづらい状態であることがわかり、ステップアップして体外受精に進んだ。体外受精を行うまで、しっかりと体質改善を行ないましょうということで治療を進めていった。そしてはじめて体外受精で妊娠に至った。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・副腎(ストレス)治療
・卵巣治療

【考 察】
病院の方針かわからないが、一番先に不妊検査をするべきであったと感じる症例である。先に不妊検査をしていたら、卵管の状態や男性ホルモン等の状態から、自然妊娠はあまり期待できないということがわかったはずである。幸いなことに、1年間タイミング法を取ったがホルモン剤を使ってなかったことが、非常に体にとってプラスだったと考える。はじめに検査ありきだということが非常に重要である。自然妊娠できない状態でタイミングをいくらとっても妊娠できず、時間が無駄になってしまうからである。

症例5 自然妊娠 福知山市 41歳

【患 者】
41歳 女性

【来 院】
平成27年3月

【状 態】
1人目を出産後、4年間子宝に恵まれない。1人目の時もなかなか子宝に恵まれなかったが、近くの鍼灸院へ通っていた。その後自然妊娠された。今回も1人目と同様に鍼灸院に通いたかったが、都会から豊岡市に引っ越したので、以前通っていた鍼灸院へは通えなかった。その後たまたまHPで当院を見つけて、不妊鍼灸を始める。治療を開始して、3ヶ月後に自然妊娠。生理周期は28日。

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【随伴症状】
生理痛
冷え性
便秘・むくみやすい

【治療内容と経過】
通常の妊娠力をあげる治療と同時に、食生活に乱れがあったので改善してもらった。ジュースやお菓子類を摂り過ぎていたので、糖代謝の反応点に圧痛がみられた。また便秘がちだったので、白湯を積極的に飲んでもらった。また自宅で両足のツボ(照海)にお灸をしてもらった。生理周期は28日で安定していたので、タイミング指導をおこなった。

【治療内容】
・副腎(ストレス)治療
・瘀血(おけつ)治療
・骨盤血流改善
・白湯  
・自宅での施灸

【考 察】
二人目不妊でお悩みの方は結構多い。1人目ができたんだから、2人目もすぐできるだろうと考えてしまう。2人目不妊の原因は、1人目の時の体とは違い、卵子の質も確実に低下してしまうのが大きな要因だと考える。今回は生理周期も安定しており、タイミングも取りやすい状況であった。しかしタイミングの時期が少し遅かったので、改善してもらった。また日常生活の中で糖類を摂取しすぎていたので、制限してもらった。便秘も体のデトックスにマイナスであるため、できるだけ改善することが望まれる。白湯を積極的に取って、朝に果物を取って頂くことをオススメした。

多嚢胞性卵巣症候群 養父市 29歳

【患 者】
29歳 女性

【来 院】
平成27年7月

【状 態】
結婚2年目。結婚1年を過ぎた頃から神戸のクリニックへ通院している。中学生の時に不正出血があり病院を受診したところ、多嚢胞性卵巣症候群と診断された。またクリニックの検査では、卵子の内膜が薄く、質が悪いと診断された。人工授精を2回行うが、いずれもうまくいかなかった。

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【随伴症状】
肩こり
疲れやすい
手足が熱くなる

【治療内容と経過】
初回カウンセリングで生活習慣を色々お聞きしていると、見直す点があり。ケーキなど甘い物が好き。おやつを買い込んでしまうこと。冷たい水やお茶などをよく飲む。運動はほとんどしない。夜型の生活で、就寝時間は大体12時を過ぎてしまうこと。などは全て改善。そして治療を始めて3ヶ月後に、体外授精に進まれました。はじめての採卵で胚盤胞が4個保存できた。体外受精2回は結果は出なかったが、3回目で妊娠に至った。

【治療内容】
・瘀血(おけつ)治療
・卵巣、子宮調整
・副腎(ストレス)治療
・移植直後の鍼灸治療

【考 察】
生活習慣の見直し、改善したことが大きかった症例だと考える。東洋医学では生殖能力に関係する「腎(じん)」の力を妊娠に重要視している。その腎の力を下げてしまう要因として、睡眠時間があげられる。腎が活性化する時間帯は10時〜2時頃であるため、この時間に活動していると腎の力が落ちてしまう。よってできるだけ早く就寝するということは、妊娠力アップには非常に重要である。毎日の生活習慣の積み重ねは、妊娠力を下げる大きな要因となることを再認識した。

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Tag: 不妊症
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