頭痛の施術例

症例3 ぎゅっと締め付けるような頭痛

【患 者】
豊岡市出石町 71歳 男性 

【初回来院日】
平成29年7月3日

【症 状】
 4月末に左側の頭にギュッと締め付けるような頭痛が生じた。病院のCTを受けるが、特に異常は見当たらなかった。筋緊張性頭痛と診断され、鎮痛剤を処方してもらい服用すると痛みはましになった。しかし2ヶ月経っても状態はあまり変わらず、再び同じ病院を受診する。筋弛緩剤を処方される。処方後、楽にはなるがまだスッキリせずに、痛みも継続的に起こるので、当院に来院された。
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【治療内容と経過】
 初診時の体の状態は、とにかく背部の筋緊張がかなりあった。背中に鉄板が入っているような感じがあった。そして首の動きも悪く、首を左右に傾ける動作と右にひねる動作がかなり制限されていた。また背骨と頭蓋骨の間の隙間が狭く、ほとんど可動性が失くなっていた。前半は固まりきっていた背中の筋肉の緊張をゆるめる事と肩甲骨の可動性をしっかり出すということを重点的におこなった。後半では背骨と頭蓋骨の間の隙間をつくるように筋肉の緊張をゆるめていった。8回目の来院時には、頭痛は消失した。

【既往歴】
脳出血

【治療内容】
猫背矯正
首周辺の筋緊張緩和治療

【考 察】
 今回の症例は背中の固さがかなり目立っていた。背中が固まると背骨の柔軟性も少なくなるために特定の部分に体の重さが負担となる。猫背の状態だったので、首と胸の間が特にゴリゴリに固まっていた。背骨の可動性は歳を重ねていくとだんだん少なってくるが、体の健康状態と大きく関係するので、普段から背骨の可動性を保つという事が大事だなということを再認識した。姿勢と頭痛の関係はかなり高いと考える。

症例2 目の奥の痛みと頭痛

【患 者】
京丹後市 30歳 女性 主婦

【初回来院日】
平成29年3月23日

【症 状】
去年に出産して、妊娠中から目の奥が痛くなってつらい。小学生の時から左頭部の頭痛持ちで鎮痛剤を服用するほどの偏頭痛持ちだった。現在は目の奥と、寝起きの頭の重さが特につらい。生理前には目の奥の痛みと頭痛がドンと来て相当つらい。育児も重なるので、早く何とかしたいという思いで来院された。

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【治療内容と経過】
小学生の時から偏頭痛とおつきあいされておられた。相当首や肩の筋肉に負担がかかっているのだろうと、検査をするとそれほどの筋肉の固さは見られなかった。今回の目の奥の痛みは、筋肉性のものではなくホルモンバランスが関係していると推測した。理由として妊娠は体外受精だったから。採卵する過程で結構ホルモン剤を使う影響で、あとからホルモンバランスが崩れる場合がある。今回の治療はホルモンバランスを整えることと、元々あった猫背の姿勢を整えること2点を中心に治療をすすめた。4回目の治療終了時から朝の頭痛が消えてすっきりするようになった。また頭痛が出る間隔も段々伸びていった。

【同時に治療した症状】
なし

【治療内容】
猫背矯正
ホルモンバランス治療
首周辺の筋緊張緩和治療

【考 察】
ホルモンバランスが崩れることで頭痛が起こるケースだった。また元々の姿勢の悪さも関係していた。不妊治療のホルモン剤も頭痛の鎮痛剤も薬はその場凌ぎである。長期間服用した場合、その薬の副作用とも考えられる症状がでる場合がある。短期間で薬を使うのはまだ良いが、長期間になってしまうことは避けたいと考える。今回のケースも薬の作用が関係していると考えられる。

症例1 1日の始まりは頭痛から

【患 者】
養父市 46歳 女性 サービス業

【初回来院日】
平成29年2月23日

【症 状】
7〜8年前から生理時に頭痛が出現。2〜3年前からは生理が終わってからも頭痛が続き、1週間に1回は頭痛と吐き気が出る。目の奥と前頭部が特に痛くなる。朝起きた時から頭痛が出ることもあり、朝と夕方に薬を飲んで痛みを抑えていた。最初は軽い薬でも効果があったが、効き目が少なくなりだんだんきつめの薬へと変えてきたが頭痛は起こる。段々と頭痛もひどくなっている感じで、もうこれ以上ひどくなりたくないという思いから当院へ来院される。病院の検査では特に異常は見当たらない。

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【治療内容と経過】
検査では両腕の筋緊張が顕著。首がストレートネックで首の筋緊張あり。
頚椎1番と頭蓋骨の詰まりがある。足の内ももの筋肉が働いておらず、姿勢を支える腸腰筋が短縮しているため、背骨の形状も明らかな猫背。常に顎が前に出ており、後頭部の頭を支える筋肉が常に負担を強いられ、血流不足になり頭痛を引き起こしていると考えた。治療経過は各筋緊張部位を丁寧にゆるめる。4回目の治療時には、両腕と後頭部付近の筋緊張がゆるみ、頚椎の動きも大きく可動するようになった。5回目以降は姿勢の改善に重点を起いた。鎖骨下部の筋肉がゆるみ、胸が開きやすくなった。8回目の治療時には頭痛が大幅に改善。朝起きた時の嫌な頭痛が無くなり、薬の使用頻度も大幅に減少した。

【同時に治療した症状】
なし

【治療内容】
両腕の筋緊張緩和措置
脊柱の動きを出すように可動性をつける
後頭部の詰まり除去

【考 察】
典型的な筋緊張タイプの頭痛である。病院の検査では頭痛の原因が何も見つからないような頭痛のほとんどが頭部の筋緊張による血流不足によって起こっている可能性が高い。今回の場合も頚椎と後頭部に全く隙間がないほどにガチガチに固まっていた。少し圧を加えると飛び上がるほどの痛さが出現し、治療回数を重ねるにつれて痛みがどんどん和らいでいった。首も両腕の筋肉の緊張から制限される場合もあるし、姿勢による場合も両方あると考えられる。何年も続いている頭痛でも、首周辺の詰まりさえ除去できるとぱっと頭痛が消える事が多い。

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