肩こりとさよならする方法とは

肩こりとさよならする方法を私が実際に体験した事を
交えてお伝えしたいと思います。

私は、5年ほど前まで車の運転をすると決まって左の肩が凝り、
しんどくなっていました。
車を運転する以外の時でも、左肩になんか乗っているような
重たい感じが常にありました。
何とも言えない違和感。

当時、鍼灸の学生をしていて、友達に肩に鍼をしてもらったり
マッサージをしてもらったりしてました。しかし、治療直後は
楽になるのですが、すぐに同じような感覚が戻ってしまい、効果が
あまり感じられませんでした。

時間があるときには、自分で固くなった筋肉をぐいぐい押したり
自分で肩に鍼を刺したりしましたが、やっぱり同じで
あまり効果がありません。

地元に帰り、鍼灸院を開業してから名古屋へ運動について
勉強しに行く機会がありました。
そこで肩甲骨の事について学びました。

肩甲骨は、体にべたっとくっついている骨だと思ってましたが、
そこでは、肩甲骨は宙ぶらりんの骨だということを教わりました。

骨格標本で確認すると、肩甲骨は肋骨にべったりついておらず
鎖骨を介して胸の上の骨についているだけの構造です。

つまり、そこにだけしかついていないので、かなり自由度が高い
骨だと言えます。

授業で、肩甲骨は天使の羽という事を教わり、
実際に天使の羽みたいに肩甲骨が浮き出てくる様子を生で
見ました。私も浮き出るように動作をしてみましたが全く
出てきませんでした。

肩甲骨が浮き出て来ない理由は、
肩甲骨周囲の筋肉が固まっており、動きを制限していることが
ほとんどです。

理由がわかったので、肩甲骨の動きを意識して家で、筋肉が
ほぐれるようなエクササイズを始めました。
簡単なエクササイズです。

また名古屋での勉強会時に、また肩甲骨の浮き具合を
チェックしてもらいながら徐々に肩甲骨をはがしていきました。

3カ月過ぎには、がばっと肩甲骨が浮き出るようになり
以前の状態に比べると、肩甲骨の自由度がかなり上がりました。

そのような状態になるにつれて、名古屋まで4時間運転して
通っていたのですが、肩の重みもだんだん気にならないように
なってきたのです。

運転後も全然気になりません。

肩甲骨の自由度が増し、動きが改善した事により、
肩周辺の筋肉の血流がよくなったのが肩こり改善の
理由です。

臨床で肩こりの人の肩甲骨の動きを調べると、
ほぼ全員の方が肩甲骨がガチガチ。動きがほとんどありません。

こんな状態で肩をグイグイ揉んでも、湿布を張っても
何も解決になりません。

解決する方法は、
肩甲骨を動けるようにすることです。

ぜひその場しのぎじゃなくて、
本当に肩こりとさよならしましょう。